ローリング・ストーンズ「シングル・ボックス VOL.2」:60年代GSサウンドの源流を体感せよ!
ザ・ローリング・ストーンズの初期の輝きを凝縮した「シングル・ボックス VOL.2〈1965-1967〉」。このアルバムは、単なるベスト盤ではありません。1960年代のガレージロック、GS(グループ・サウンズ)に多大な影響を与えた彼らの初期衝動を、まさに「体感」できるタイムマシンなのです。
1. 60年代の熱狂が蘇る!
「サティスファクション」「19回目の神経衰弱」「夜をぶっとばせ」など、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう名曲の数々が、オリジナル・シングル・バージョンで収録されています。リマスターされた音源は、当時の荒々しさとエネルギーを鮮やかに再現。まるで自分が、60年代のロンドンのライブハウスにいるかのような錯覚を覚えます。
2. GSサウンドへの影響
GS(グループ・サウンズ)世代には、特にたまらない一枚でしょう。ザ・ローリング・ストーンズのワイルドなサウンドは、日本のGSバンドに多大な影響を与えました。特に、ブルースを基調としたギターリフや、ミック・ジャガーの挑発的なボーカルスタイルは、多くのフォロワーを生み出しました。代表的なGSバンドであるザ・スパイダースやザ・タイガースのサウンドを聴き慣れている方なら、そのルーツをより深く理解できるはずです。
3. 競合製品との比較
同じローリング・ストーンズの初期音源を収録したアルバムとして、「Hot Rocks 1964-1971」が挙げられます。しかし、「Hot Rocks」はベスト盤的な選曲であるのに対し、「シングル・ボックス VOL.2」は、シングル・リリース順に収録されているため、より時代背景やバンドの進化を追体験できるという点で異なります。また、ビートルズの「Anthology」シリーズも同様に貴重な未発表音源を収録していますが、ローリング・ストーンズの初期の荒々しさは、ビートルズとはまた違った魅力を持っています。
4. 個人的なレビュー
私が初めてこのアルバムを聴いたのは、高校生の時でした。当時、日本のGSバンドに夢中だった私は、そのルーツを探るうちに、このアルバムに出会いました。ミック・ジャガーのむき出しの感情が爆発するようなボーカル、キース・リチャーズの骨太なギターリフに、衝撃を受けました。特に、「サティスファクション」のリフを初めて聴いた時の感動は、今でも忘れられません。それ以来、私はローリング・ストーンズの熱狂的なファンとなり、彼らの音楽は私の人生に大きな影響を与え続けています。
5. メリット・デメリット
メリット:
- 60年代のオリジナル・シングル・バージョンを堪能できる
- GSサウンドのルーツを体感できる
- リマスター音源による高音質
デメリット:
- 一部、音質が悪い楽曲も存在する
- 価格がやや高め
- 現在では入手困難な場合がある
まとめ:ロックンロールの原点を体験せよ!
「シングル・ボックス VOL.2〈1965-1967〉」は、単なる懐古趣味ではありません。ロックンロールの原点、そしてGSサウンドのルーツを体験できる貴重な一枚です。60年代の熱狂を追体験したい方、GSサウンドに興味がある方は、ぜひ手にとって、その衝撃を体感してみてください。