『ブラック・レイン』デジタルリマスター版DVDレビュー:高倉健と松田優作、伝説が鮮やかに蘇る!
リドリー・スコット監督、マイケル・ダグラス主演の『ブラック・レイン』。大阪を舞台に、日米の刑事がタッグを組んで凶悪犯を追うクライムアクション。デジタルリマスター版DVDで、その映像美と重厚なストーリーを改めて堪能しました。
ストーリー
ニューヨーク市警のニック(マイケル・ダグラス)は、護送中のヤクザ、佐藤(高倉健)に逃げられてしまう。大阪府警の松本(高倉健)の協力を得て、佐藤を追うことになるが、文化や習慣の違いから捜査は難航。次第に、ニックは日本の裏社会に深く足を踏み入れていく。
デジタルリマスター版の魅力
まず驚いたのが、映像の鮮明さ。80年代の作品とは思えないほどクリアで、大阪の街並みや、クライマックスの製鉄所のシーンなど、細部までくっきりと再現されています。特に夜のシーンは、光と影のコントラストが美しく、映画の雰囲気を一層引き立てています。
キャストの魅力
- マイケル・ダグラス: 粗野でダーティなニューヨークの刑事を熱演。正義感と野心の間で揺れ動く姿がリアル。
- 高倉健: 寡黙でストイックな日本の刑事を演じ、その存在感は圧倒的。マイケル・ダグラスとの対照的な演技が、物語に深みを与えています。
- 松田優作: 狂気に満ちたヤクザを怪演。その演技は、見る者を震え上がらせます。本作が遺作となったことが惜しまれます。
『ブラック・レイン』と『相棒』の違い
本作と似た刑事ドラマとして『相棒』が挙げられます。『相棒』は、杉下右京(水谷豊)と相棒刑事のコンビが事件を解決していく物語ですが、『ブラック・レイン』は、異文化の刑事同士が協力し、事件の真相に迫っていく点が大きく異なります。
項目 | ブラック・レイン | 相棒 |
---|---|---|
舞台 | 大阪 | 東京 |
主人公 | 日米の刑事 | 日本の刑事 |
ストーリー | 国際的な犯罪、異文化摩擦 | 国内の事件、警察内部の人間関係 |
雰囲気 | 重厚、ハードボイルド | 知的、ユーモラス |
メリット・デメリット
メリット
デメリット
- 80年代の作品のため、映像の古さは否めない
- 暴力的なシーンが多い
個人的な感想
『ブラック・レイン』は、何度見ても色褪せない名作。特に、高倉健と松田優作の演技は、見るたびに心を揺さぶられます。デジタルリマスター版で、その魅力を再発見できたのは大きな収穫でした。まだ見たことがない方はもちろん、以前見たことがある方も、ぜひこの機会に鑑賞してみてください。
まとめ
『ブラック・レイン』デジタルリマスター版DVDは、映像美、ストーリー、キャストの演技、どれをとっても一級品。クライムアクションファンはもちろん、映画好きなら必見の作品です。