長唄CDレビュー:芳村五郎治『晒女(近江のお兼)/浅妻船』で感じる粋と情緒
長唄の世界に足を踏み入れたいけれど、どこから聴けばいいのかわからない…そんなあなたにオススメしたいのが、芳村五郎治氏を中心とした演奏による『邦楽舞踊シリーズ 長唄 晒女(近江のお兼)/浅妻船』です。私も長唄初心者でしたが、このCDを聴いて、その奥深さと魅力に引き込まれました。日本の伝統芸能に触れる、最初の一枚として最適だと思います。
このCDの魅力
このCDには、長唄の代表的な演目である「晒女(近江のお兼)」と「浅妻船」が収録されています。どちらも異なる魅力を持つ曲で、聴きごたえがあります。
- 晒女(近江のお兼):勇ましい女性を描いた曲で、力強い三味線の音色が印象的です。お祭りの賑やかさや、女性の凛々しさが伝わってきます。
- 浅妻船:しっとりとした雰囲気の曲で、琵琶湖の風景が目に浮かぶようです。繊細な歌声と、情感豊かな三味線の演奏に心惹かれます。
長唄ってどんな音楽?
長唄は、歌舞伎の伴奏音楽として発展した日本の伝統音楽です。三味線、唄、囃子で構成され、物語や情景を表現します。歌舞伎だけでなく、日本舞踊や民謡など、様々な分野に影響を与えています。
実体験レビュー
私は普段、ポップスやロックを聴くことが多いのですが、このCDを聴いて、日本の伝統音楽の美しさに改めて気づかされました。特に「浅妻船」は、夜寝る前に聴くと心が落ち着き、リラックスできます。また、「晒女(近江のお兼)」を聴くと、元気が出て、前向きな気持ちになれます。
長唄は歌詞が古文調なので、最初は少し難しく感じるかもしれません。しかし、歌詞カードを見ながら聴くと、意味が理解できるようになり、より深く楽しめると思います。また、YouTubeなどで解説動画を見てから聴くと、さらに理解が深まります。
競合製品との比較
長唄のCDは数多くありますが、このCDの特徴は、演奏の質の高さと、収録されている演目のバランスの良さです。例えば、同じ長唄のCDでも、演奏者が異なると、曲の解釈や表現が大きく変わります。このCDは、芳村五郎治氏をはじめとする、一流の演奏家たちが集結しており、非常に質の高い演奏を聴くことができます。また、「晒女(近江のお兼)」と「浅妻船」という、タイプの異なる2つの演目が収録されているため、長唄の多様な魅力を体験することができます。
メリット・デメリット
メリット
- 一流の演奏家による質の高い演奏
- タイプの異なる2つの演目を収録
- 日本の伝統音楽の魅力を手軽に体験できる
- CDなので、いつでもどこでも聴ける
デメリット
- 歌詞が古文調で、最初は理解が難しい
- 長唄に興味がない人には、とっつきにくいかもしれない
こんな人にオススメ
- 日本の伝統音楽に興味がある人
- 歌舞伎や日本舞踊が好きな人
- 心を落ち着かせたい人
- 日々の生活に、日本の美を取り入れたい人
まとめ
『邦楽舞踊シリーズ 長唄 晒女(近江のお兼)/浅妻船』は、長唄の世界への入り口として最適なCDです。一流の演奏家による質の高い演奏と、タイプの異なる2つの演目を通して、長唄の奥深さと魅力を体験することができます。ぜひ、このCDを聴いて、日本の伝統音楽の世界に足を踏み入れてみてください。