『五つの銅貨』DVDレビュー：音楽と愛に満ちた感動の物語

1959年公開の不朽の名作『五つの銅貨』。ダニー・ケイ演じるジャズ・トランペット奏者、レッド・ニコルスの波乱万丈な人生を描いた感動的な物語です。音楽好きはもちろん、ヒューマンドラマ好きにもおすすめしたい作品です。

ダニー・ケイ

あらすじ

1920年代のジャズ全盛期。レッド・ニコルスは、その卓越したトランペットの腕で瞬く間にスターダムにのし上がります。しかし、成功の裏で、愛娘ドロシーが小児麻痺に冒されるという悲劇に見舞われます。失意の中、レッドは音楽界から姿を消し、ドロシーの看病に専念することを決意します。数年後、ドロシーの励ましもあり、再び音楽の世界へ戻ることを決意するのですが……。

見どころ

ダニー・ケイの名演: コメディアンとして知られるダニー・ケイが、シリアスな演技でレッド・ニコルスの苦悩と葛藤を見事に表現しています。特に、娘への愛情を表現するシーンは涙なしには見られません。
豪華な音楽: ルイ・アームストロングをはじめとする、当時のトップミュージシャンたちが多数出演し、劇中を彩ります。ジャズファンにはたまらない贅沢なサウンドです。
感動的なストーリー: レッド・ニコルスの人生を通して、音楽への情熱、家族愛、そして逆境に立ち向かう勇気が描かれています。観終わった後、心が温かくなること間違いなしです。

他の伝記映画との比較

音楽家の伝記映画といえば、『アマデウス』(モーツァルト)や『レイ』(レイ・チャールズ)などが有名ですが、『五つの銅貨』は、それらと比較すると、より家族愛に焦点を当てたヒューマンドラマとしての側面が強いです。音楽的な完成度という点では、他の作品に劣るかもしれませんが、感動的なストーリーで心に響く作品です。

実体験に基づくレビュー

初めて『五つの銅貨』を観たのは、小学生の頃でした。当時、ジャズには全く興味がなかったのですが、ダニー・ケイの演技と感動的なストーリーに引き込まれました。特に、ルイ・アームストロングとの共演シーンは、音楽の力強さと楽しさを教えてくれました。大人になってから改めて観ると、レッド・ニコルスの苦悩や葛藤がより深く理解でき、感動もひとしおでした。音楽好きはもちろん、家族愛を描いた作品が好きな方にもおすすめです。