あの夏をもう一度…「ひぐらしのなく頃に」初期4編をプレイした感想
「ひぐらしのなく頃に」は、2002年に発表された同人ゲームであり、アニメ化や漫画化もされた大人気作品です。私が今回プレイしたのは、鬼隠し編、綿流し編、祟殺し編、暇潰し編の初期4編が収録されたPC版。
物語の舞台は、架空の寒村、雛見沢村。都会から引っ越してきた主人公、前原圭一を中心に、村の仲間たちとの日常と、村に隠された恐ろしい伝承が描かれます。平和な日常の裏に潜む狂気、そして繰り返される惨劇…一度プレイしたら、その世界観にどっぷり浸かってしまうこと間違いなしです。
ストーリー:繰り返される惨劇、そして真実への渇望
各編は独立した物語でありながら、根底には共通の謎が存在します。各編で起こる惨劇は、一見すると偶然のように見えますが、実は村に古くから伝わる「綿流し」の祭りと深く関わっているのです。
主人公の圭一は、各編で異なる運命を辿ります。時には事件に巻き込まれ、時には自らが狂気に染まっていく…。プレイヤーは圭一の視点を通して、惨劇の真相に迫っていくことになります。
鬼隠し編:疑心暗鬼がもたらす悲劇
記念すべき第一話。圭一が村の仲間たちを疑心暗鬼に陥り、悲劇的な結末を迎えます。
綿流し編:祭りの夜に何かが起こる…
村の祭り「綿流し」に隠された秘密が明らかになります。
祟殺し編:過去の罪が招く惨劇
村の過去の因縁が、新たな悲劇を生み出します。
暇潰し編:過去と未来をつなぐ物語
本編とは少し趣が異なり、過去の雛見沢村を舞台にした物語が展開されます。
システム:ノベルゲーム形式で物語を読み進める
ゲームは、基本的にテキストを読み進めていくノベルゲーム形式で進行します。選択肢はほとんどなく、物語の流れに身を任せることになります。しかし、それこそが「ひぐらしのなく頃に」の醍醐味。先の読めない展開にハラハラドキドキしながら、物語に没頭することができます。
競合製品との比較:サウンドノベルとの違い
「ひぐらしのなく頃に」はノベルゲームですが、選択肢が少ないため、サウンドノベルに近いとも言えます。サウンドノベルの代表作であるチュンソフトの「弟切草」や「かまいたちの夜」と比較すると、「ひぐらしのなく頃に」はより物語の描写に重点が置かれていると感じました。
メリット・デメリット:中毒性とグロテスク表現
メリット
- 先の読めない展開に引き込まれる中毒性
- 魅力的なキャラクターたち
- 緻密に練り込まれた世界観
デメリット
- グロテスクな表現が苦手な人には不向き
- 鬱展開が多い
- 一部、理不尽な展開がある
まとめ:一度は体験すべき名作
「ひぐらしのなく頃に」は、賛否両論ある作品ですが、私は間違いなく名作だと思います。独特の世界観、先の読めない展開、魅力的なキャラクターたち…一度プレイしたら忘れられない体験となるでしょう。グロテスクな表現が苦手な人にはおすすめできませんが、少しでも興味があるなら、ぜひプレイしてみてください。