『囮物語 第一巻/なでこメドゥーサ(上)(完全生産限定版) [Blu-ray]』レビュー:可愛さの裏に潜むドロドロとした感情
西尾維新先生の「物語」シリーズの中でも、特に異質な雰囲気を放つ『囮物語』。その第一巻である「なでこメドゥーサ(上)」のBlu-ray完全生産限定版を実際に鑑賞したので、レビューをお届けします。可愛らしい見た目とは裏腹に、内に狂気を秘めた少女・千石撫子の視点から描かれる物語は、他のシリーズ作品とは一線を画す魅力があります。
あらすじ
物語は、主人公・阿良々木暦ではなく、千石撫子を中心に展開します。彼女が抱える複雑な感情、周囲への歪んだ認識、そして信仰心が絡み合い、事態は思わぬ方向へと進んでいきます。可愛らしい撫子の外見からは想像もできない、ドロドロとした感情が渦巻く展開に、息を呑むこと間違いなしです。
完全生産限定版の魅力
このBlu-rayは完全生産限定版ということもあり、特典が満載です。
- Blu-rayディスク: 高画質で美麗な映像を堪能できます。特に、撫子の表情の変化や、背景美術の細部にまでこだわりが感じられます。
- 特典CD: キャラクターソングやオリジナルサウンドトラックが収録されています。物語の世界観をより深く楽しむことができます。
- 特製ブックレット: 設定資料やイラストなどが掲載されており、作品への理解を深めることができます。
- 三方背クリアケース: 美麗なイラストが描かれた特製ケースは、コレクションアイテムとしても最適です。
これらの特典は、ファンにとってはたまらない内容でしょう。
実際に見て感じたこと
まず、花澤香菜さんの演技が素晴らしいです。可愛らしい声色の中に、狂気や悲しみを織り交ぜ、撫子の複雑な内面を見事に表現しています。特に、物語が進むにつれて変化していく撫子の表情や口調は、鳥肌が立つほどです。
また、映像表現も非常に凝っています。背景美術や色彩設計など、細部にまでこだわりが感じられ、物語の世界観をより一層引き立てています。特に、撫子の感情が爆発するシーンは、圧巻の一言です。
他の「物語」シリーズ作品との比較
「物語」シリーズには、数多くの作品が存在しますが、『囮物語』は、他の作品とは異なる独特の雰囲気を持っています。例えば、主人公が阿良々木暦ではなく、千石撫子である点が挙げられます。これにより、物語はより内面的で、ドロドロとした感情が強調されています。
また、他の作品に比べて、ホラー要素が強いのも特徴です。撫子の狂気的な行動や、不気味な演出など、見ているだけでゾッとするようなシーンが数多く存在します。
メリット・デメリット
メリット
- 花澤香菜さんの演技が素晴らしい
- 映像表現が凝っている
- 特典が豪華
- 他の「物語」シリーズ作品とは異なる雰囲気を楽しめる
デメリット
- ホラー要素が強いので、苦手な人は注意
- 物語の内容が重いので、気分が落ち込んでいる時は避けた方が良い
どんな人におすすめ?
- 「物語」シリーズのファン
- 花澤香菜さんのファン
- 内面的でドロドロとした物語が好きな人
- ホラー要素のある作品が好きな人
まとめ
『囮物語 第一巻/なでこメドゥーサ(上)(完全生産限定版) [Blu-ray]』は、可愛さの裏に潜むドロドロとした感情を描いた、異質な魅力を放つ作品です。花澤香菜さんの素晴らしい演技や、凝った映像表現など、見どころ満載です。ぜひ、このBlu-rayで、『囮物語』の深淵を覗いてみてください。