Ms.OOJA「THE HITS~No.1 SONG COVERS~」レビュー:時代を超えた名曲カバーが心に響く理由
Ms.OOJAのカバーアルバム「THE HITS~No.1 SONG COVERS~」は、J-POP史に残る名曲たちを、彼女ならではの歌声で蘇らせた作品です。単なる懐メロ集ではなく、原曲へのリスペクトと、Ms.OOJA自身の解釈が融合した、聴きごたえのある一枚となっています。
アルバム概要
「THE HITS~No.1 SONG COVERS~」は、2015年8月19日にリリースされたMs.OOJA初のカバーアルバムです。収録曲は、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう、1990年代~2000年代のJ-POPヒットソングばかり。オリジナルアーティストへの敬意を払いながらも、Ms.OOJAらしいR&Bのエッセンスを加えたアレンジが特徴です。
収録曲とレビュー
アルバムには、以下の楽曲が収録されています。
- First Love (宇多田ヒカル)
- TRUE LOVE (藤井フミヤ)
- Time goes by (Every Little Thing)
- PRIDE (今井美樹)
- M (プリンセス プリンセス)
- Hello, Again ~昔からある場所~ (My Little Lover)
- ALONE (B'z)
- Squall (松本英子)
- 雪の華 (中島美嘉)
- HOWEVER (GLAY)
- 糸 (中島みゆき)
個人的に特に印象に残ったのは、宇多田ヒカルの「First Love」のカバーです。原曲の持つ切なさを残しつつ、Ms.OOJAの力強い歌声が、新たな感動を呼び起こします。また、GLAYの「HOWEVER」は、原曲の壮大なバラードを、よりドラマチックに昇華させています。男性ボーカルの曲を女性が歌うことで、歌詞の解釈に新たな深みが生まれているのも面白い点です。
他のカバーアルバムとの違い
数多くのアーティストがカバーアルバムをリリースしていますが、Ms.OOJAの「THE HITS」は、単なる「歌ってみた」とは一線を画しています。彼女は、それぞれの楽曲を深く理解し、自分の声と表現力で、新たな命を吹き込んでいます。
例えば、同じく女性ボーカリストによるカバーアルバムとして、JUJUの「Request」シリーズが挙げられます。JUJUのカバーは、原曲の雰囲気を大切にしながら、大人の女性の情感を表現している点が特徴です。一方、Ms.OOJAのカバーは、R&Bの要素を取り入れ、よりグルーヴィーでソウルフルな仕上がりになっています。
メリット・デメリット
メリット
- 懐かしいJ-POPの名曲を、新たなアレンジで楽しめる
- Ms.OOJAの歌唱力が堪能できる
- 原曲とは異なる解釈や感情が味わえる
デメリット
- 原曲のイメージを大切にしたい人には、アレンジが合わない可能性がある
- R&B色が強いため、好みが分かれるかもしれない
どんな人におすすめ?
- 90年代~2000年代のJ-POPが好きだった人
- Ms.OOJAのファン
- カバーアルバムに興味がある人
- 原曲とは違うアレンジを楽しみたい人
まとめ
Ms.OOJAの「THE HITS~No.1 SONG COVERS~」は、時代を超えて愛されるJ-POPの名曲たちを、彼女ならではの感性と歌声で蘇らせた、素晴らしいカバーアルバムです。懐かしさと新しさが同居した、奥深い音楽体験を、ぜひ味わってみてください。