DPVR-4D Pro レビュー:4K対応VRヘッドマウントは本当に「コスパ最強」なのか?
スタンドアローン型VRヘッドマウント「DPVR-4D Pro」。5G Wi-Fi対応で4K動画も楽しめるという触れ込みですが、実際の使用感はどうなのでしょうか? 巷では「コスパ最強」との声も聞かれますが、本当にそうなのか? 実際に購入して試してみました。
スペックと外観
まずはDPVR-4D Proの基本的なスペックから見ていきましょう。
- ディスプレイ: 4K対応
- Wi-Fi: 5G Wi-Fi対応
- ストレージ: 最大256GB MicroSDカード対応
- バッテリー: 約4時間
- その他: 3DoFリモコン対応、Bluetoothイヤホン対応
外観は、比較的シンプルなデザイン。VRヘッドマウントとしては軽量で、装着感も悪くありません。しかし、長時間使用すると、やはり多少の圧迫感はあります。
実際に使ってみた
4K動画の再生
DPVR-4D Proの最大の特徴は、4K動画の再生に対応している点です。実際に試してみると、確かに映像は非常に綺麗です。特に、VR動画を視聴する際には、その臨場感に圧倒されます。5G Wi-Fiに対応しているため、ストリーミング再生もスムーズに行えます。
操作性
操作は、付属の3DoFリモコンで行います。リモコンの反応は良好で、直感的に操作できます。しかし、ジェスチャー操作などには対応していないため、より高度な操作を求めるユーザーには物足りないかもしれません。
他のVRヘッドマウントとの比較
スタンドアローン型VRヘッドマウントとして有名なOculus Quest 2と比較してみましょう。
項目 | DPVR-4D Pro | Oculus Quest 2 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 4K | ほぼ4K (片目あたり1832 x 1920) | DPVR-4D Pro の方が高精細 | |
Wi-Fi | 5G | Wi-Fi 6 | 高速通信が可能 | |
トラッキング | 3DoF | 6DoF | より自然な動きを再現できるOculus Quest 2の方が優れている | |
価格 | 約46,800円 | 約59,400円(128GBモデル) | DPVR-4D Proの方が安価 |
Oculus Quest 2と比較すると、DPVR-4D Proは価格面で優位性があります。一方、トラッキング性能はOculus Quest 2の方が優れています。
発熱の問題
長時間の使用で気になるのが、本体の発熱です。特に、高画質の動画を再生していると、本体がかなり熱くなります。夏場は、冷却対策が必要かもしれません。
メリット・デメリット
メリット
- 4K対応の高画質
- 5G Wi-Fiによるスムーズなストリーミング
- 比較的軽量で装着感が良い
- Oculus Quest 2と比較して安価
デメリット
- 長時間の使用で発熱する
- 3DoFリモコンのみの操作
- Oculus Quest 2と比較してトラッキング性能が低い
結論
DPVR-4D Proは、4K対応の高画質を手軽に楽しめるVRヘッドマウントです。価格も比較的安価で、コストパフォーマンスに優れています。しかし、長時間の使用での発熱や、トラッキング性能の低さなど、気になる点もあります。Oculus Quest 2のようなハイエンドモデルと比較すると、性能面で見劣りする部分もありますが、VR入門機としては十分な性能を備えています。
VRの世界を体験してみたいけど、高価なVRヘッドマウントを買うのはちょっと…と思っている方には、DPVR-4D Proは良い選択肢となるでしょう。