ソニー MDR-EX255APは『もう古い』って言わせない!高音質と使いやすさを兼ね備えた隠れた名機の実力
ワイヤレスイヤホンが主流の今、「有線イヤホンなんて古い」と思っていませんか? 充電の手間もなく、接続の安定性も抜群、そして何より音質の良さで選ぶなら、実は有線イヤホンにはまだまだ大きな魅力があります。
今回ご紹介するのは、ソニーから2017年に発売されたカナル型イヤホン「MDR-EX255AP」。発売から時間が経ちますが、その確かな実力と手頃な価格で、今もなお多くの音楽愛好家や日常使いを求める人々に愛され続けている隠れた名機です。 私が実際にこのMDR-EX255APを使い込み、その魅力を徹底的に掘り下げてレビューしていきます。
このイヤホンがおすすめなのはこんな人!
- 手頃な価格で高音質なイヤホンを探している人: 「5,000円以下で良い音を」と考えているなら、間違いなく候補に入れてほしい逸品です。
- ワイヤレスの充電や接続遅延にストレスを感じている人: 有線ならではの安定感は、一度体験すると手放せません。
- リモートワークやオンライン通話にも使いたい人: リモコンマイク付きで、通話もクリアに行えます。
- 通勤・通学で手軽に音楽を楽しみたい人: 音漏れが少なく、絡みにくいケーブルは毎日の移動に最適です。
- 長時間の使用でも快適さを求める人: 軽量で耳にフィットしやすいデザインは、私自身も長時間装着していても疲れにくいと感じています。
SONY MDR-EX255APの「高音質」は本当か?使って感じた音の魅力
MDR-EX255APの最大の魅力は、なんといってもその「音質」にあります。私も初めて聴いた時、この価格帯でここまで表現できるのかと驚きました。
12mmドライバーが生み出すパワフルなサウンド
本機は「高感度12mmドライバーユニット」を搭載しています。これは同価格帯のイヤホンと比較しても大きめのドライバーで、その恩恵をはっきりと感じられます。
- 低音の響き: ドラムやベースの音がしっかりと響き、特にロックやEDMのようなジャンルでは心地よい迫力を感じられます。しかし、決してボワついた音ではなく、タイトでキレのある低音が特徴です。私の好きなヒップホップを聴いた際には、ズンと体に響くような重低音が心地よく、音の厚みに感動しました。
- 中高音のクリアさ: ボーカルの声やギターの音も埋もれることなく、クリアに耳に届きます。解像度が高く、一つ一つの楽器の音がしっかりと聞き分けられるのは流石ソニーといったところです。アコースティックな楽曲では、楽器の繊細な響きまで感じ取ることができました。
- 全体的なバランス: 特定の音域が強調されすぎず、全体的にバランスの取れたサウンドなので、どんなジャンルの音楽でも快適に楽しめます。聴き疲れしにくい音質なので、通勤・通学中や長時間の作業のお供にも最適です。
日常使いに嬉しい機能性
音質だけでなく、日々の使い勝手にもMDR-EX255APのこだわりが詰まっています。
スマートフォン対応リモコン・マイクで操作も通話もスムーズ
ケーブルに内蔵されたリモコンには、マルチファンクションボタンとマイクが搭載されています。これが本当に便利で、私が特に気に入っているポイントの一つです。
- 音楽再生/一時停止: ボタン一つで簡単に操作できるので、わざわざスマホを取り出す必要がありません。
- 着信応答/通話終了: 急な着信にも素早く対応できます。私の経験では、オンラインミーティングで使用しても相手にクリアな声が届いているようでした。
からみにくいセレーションケーブルとケーブル長アジャスター
イヤホンを使う上で地味にストレスなのが、ケーブルの絡まりですよね。MDR-EX255APは、ケーブル表面に細かい溝を設けた「セレーションケーブル」を採用しています。
- 絡まりにくさ: カバンから取り出す際も、スルッと解けるのでストレスが格段に減りました。これは本当に毎日使う上でありがたい機能です。
- ケーブル長アジャスター: 余分なケーブルをまとめられるアジャスターも付属しています。これにより、適切な長さに調節できるため、服に引っかかったり、ブラブラしたりする不快感がありません。
音漏れを低減するデザイン
カナル型(耳栓型)であることに加え、独自の構造により音漏れを低減してくれます。電車内や静かなオフィスで使う際も、周囲に迷惑をかける心配が少なく、安心して使用できます。私自身、通勤電車内でよく利用していますが、周りの音を気にせず音楽に集中できています。
MDR-EX255APを「使って分かった」メリット・デメリット
長期間使用してきて、このイヤホンが持つ真のメリットと、考慮すべきデメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
高音質:12mmドライバーによるパワフルでバランスの取れたサウンド | ノイズキャンセリング機能なし:周囲の騒音を完全に遮断したい人には物足りないかもしれません。 |
抜群のコスパ:この価格でこの音質は驚異的 | ワイヤレスのような自由度はない:ケーブルがあるため、動きが制限される場面もあります。 |
充電不要:使いたい時にすぐに使える | 発売時期が古い:最新のトレンドや機能(LDACなど)には対応していません。 |
安定した接続:有線ならではの音切れのない安心感 | 耐久性:ケーブルの扱いに注意しないと断線のリスクはゼロではありません(私は今のところ問題なし)。 |
通話品質の良さ:リモコンマイクが非常に便利 | リケーブル不可:ケーブル一体型のため、断線時の交換はできません。 |
絡みにくいケーブル:セレーションケーブルは本当に快適 |
競合イヤホンとの比較:MDR-EX255APを選ぶ理由
MDR-EX255APは、様々な選択肢があるイヤホン市場で、どのような立ち位置なのでしょうか。同価格帯の有線イヤホンや、人気のワイヤレスイヤホンと比較してみましょう。
有線イヤホン vs MDR-EX255AP
- オーディオテクニカ ATH-CKF77: こちらも同価格帯で人気のある有線イヤホンです。ATH-CKF77はファッション性を重視したデザインが特徴で、音質はクリアでバランスが良いと評されます。しかし、MDR-EX255APの12mmドライバーから生まれる低音の迫力や全体的なパワフルさは、ATH-CKF77を一歩リードしていると感じます。また、セレーションケーブルの絡みにくさも、日常使いではMDR-EX255APの大きなアドバンテージです。
- JVC HA-FX15: 低価格帯ながらパワフルな重低音が魅力のモデルですが、中高音の解像度ではMDR-EX255APに軍配が上がります。MDR-EX255APは、低音だけでなく、ボーカルや楽器の音までクリアに聴かせることができるため、より幅広いジャンルの音楽を楽しみたい方には最適です。
ワイヤレスイヤホン vs MDR-EX255AP
例えば、人気の高いAnker Soundcore Life P2 Miniのような低価格帯の完全ワイヤレスイヤホンと比較するとどうでしょうか。
- 音の安定性: ワイヤレスイヤホンはBluetooth接続のため、稀に音飛びや遅延が発生することがあります。しかし、MDR-EX255APのような有線イヤホンは物理的に接続されているため、音の途切れが一切ありません。音楽を途切れなく楽しみたい、ゲームで遅延を避けたいといった場合には有線が圧倒的に有利です。
- 充電の手間: ワイヤレスは充電が必要ですが、MDR-EX255APは充電不要。使いたい時にいつでも使える手軽さは、忙しい日常において大きなメリットです。
MDR-EX255APは、最新のワイヤレスイヤホンのような自由度はありませんが、「音質の良さ」「接続の安定性」「充電不要の手軽さ」という有線イヤホンならではの強みを、非常に高いレベルで実現していると言えます。
まとめ:MDR-EX255APは今でも『買い』の逸品!
ソニー MDR-EX255APは、発売から数年が経った今でも、その確かな音質と優れた使い勝手、そして何より価格以上のパフォーマンスを発揮してくれる「隠れた名機」です。
ワイヤレスイヤホンが全盛の時代だからこそ、改めて有線イヤホンの持つ魅力をMDR-EX255APを通じて再発見できました。 「高音質なイヤホンを気軽に楽しみたい」「ワイヤレスの充電や接続にストレスを感じたくない」「日常使いに便利で丈夫なイヤホンが欲しい」 もしあなたが一つでも当てはまるなら、このMDR-EX255APはあなたの期待を裏切らない選択となるでしょう。
有線イヤホンの良さを改めて体験してみたい方、手頃な価格でソニーの高音質を楽しみたい方には、心からおすすめできます。