内海英華「平成の女道楽」レビュー:粋で艶やかな浪曲の世界へタイムスリップ!
浪曲師、内海英華さんのアルバム「平成の女道楽 内海英華でございます」。
正直、浪曲というジャンルに触れるのは初めてでしたが、聴き終わった後にはすっかりその魅力に取り憑かれていました。まるで昭和にタイムスリップしたかのような、粋で艶やかな世界観がたまらない一枚です。
浪曲ってどんな音楽?
浪曲は、三味線伴奏に合わせて物語を語る日本の伝統芸能。歌と語りを織り交ぜ、喜怒哀楽を豊かに表現します。内海英華さんの浪曲は、その中でも特に女性らしい情感とユーモアに溢れており、初めて浪曲を聴く人でも親しみやすいのが特徴です。
アルバム収録曲
アルバムには、内海英華さんの代表的な演目が収録されています。
- 壺算:有名な落語を浪曲化したもの。おかみさんのやりくり話がコミカルで面白い。
- 紺屋高尾:職人の純愛物語。高尾太夫の美しさと、職人のひたむきさに胸を打たれる。
- 梅川忠兵衛:遊女と若旦那の悲恋を描いたもの。情愛の深さに涙が止まらない。
これらの演目を、内海英華さんが情感たっぷりに、時にはコミカルに語り演じます。三味線の音色も心地よく、物語の世界へと深く引き込まれます。
他の浪曲家との違い
浪曲家は数多くいますが、内海英華さんの魅力は、何と言ってもその「色気」と「ユーモア」です。他の浪曲家、例えば男性の浪曲家の方の重厚な語り口も素晴らしいですが、内海英華さんの語り口は、女性ならではの艶やかさがあり、聴いているとドキドキしてしまいます。また、クスッと笑えるユーモアも随所に散りばめられており、退屈することがありません。
実際に聴いてみて感じたこと
最初は「浪曲って難しそう…」と思っていましたが、実際に聴いてみると、そんな心配は無用でした。内海英華さんの語りは非常に分かりやすく、情景が目に浮かぶようです。特に「紺屋高尾」は、高尾太夫の美しさと、職人の純粋な想いが伝わってきて、涙が止まりませんでした。また、「壺算」は、おかみさんのコミカルなやり取りが面白く、何度も聴いてしまいました。
こんな人におすすめ
- 日本の伝統芸能に興味がある人
- 時代劇や落語が好きな人
- ちょっと変わった音楽を聴きたい人
- 大人の女性の魅力を感じたい人
メリット・デメリット
メリット:
- 日本の伝統芸能に触れることができる
- 内海英華さんの艶やかな語り口に癒される
- ユーモア溢れる物語を楽しめる
デメリット:
まとめ
内海英華さんの「平成の女道楽 内海英華でございます」は、浪曲の魅力を存分に味わえる素晴らしいアルバムです。粋で艶やかな世界観に浸りたい方は、ぜひ一度聴いてみてください。きっと、浪曲の虜になること間違いなしです。