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『輪廻』DVDレビュー:清水崇監督が描く、記憶と恐怖の螺旋にハマる覚悟はありますか?

清水崇監督『輪廻』DVDレビュー:過去の惨劇が呼び覚ます、記憶の迷宮

Jホラーの巨匠、清水崇監督による映画『輪廻』。過去のホテル大量殺人事件を題材にした映画撮影という設定で、出演者たちが過去の記憶に囚われていく姿を描きます。優香、香里奈椎名桔平など、豪華キャストが出演している点も魅力です。

あらすじ

映画学校出身のヒロインが、過去にホテルで起きた大量殺人事件を題材にした映画に出演することになります。撮影が進むにつれ、彼女は奇妙なデジャヴを経験し、次第に事件の記憶が蘇り始めます。他の出演者たちも同様に、過去の惨劇に引き込まれていくことに…。

『輪廻』の魅力

  • 予測不能なストーリー展開: 過去と現在が交錯し、観る者を混乱させるようなストーリー展開が魅力です。伏線が巧妙に張り巡らされており、最後まで目が離せません。
  • 豪華キャストの演技: 優香さんの不安定な演技、香里奈さんのクールな存在感、椎名桔平さんの狂気を孕んだ演技など、キャスト陣の熱演が作品に深みを与えています。
  • 清水崇監督ならではの演出:呪怨』シリーズで知られる清水崇監督ならではの、じわじわと迫り来る恐怖演出が満載です。視覚的な恐怖だけでなく、心理的な恐怖も煽られます。

個人的な感想

初めて『輪廻』を観たのは、確か高校生の時でした。ストーリーの複雑さと、独特の雰囲気に圧倒されたのを覚えています。特に、優香さんが演じるヒロインの精神が崩壊していく様は、観ているこちらまで不安になるほどでした。

Jホラー特有のじめっとした恐怖感と、予測不能な展開が好きな方には、間違いなくオススメできます。ただ、グロテスクな描写も含まれているので、苦手な方は注意が必要です。

他のホラー作品との比較

『輪廻』は、同じく清水崇監督の作品である『呪怨』シリーズとは、恐怖の種類が異なります。『呪怨』は、直接的な描写で恐怖を煽るのに対し、『輪廻』は、心理的な不安を煽るような、じわじわと迫り来る恐怖が特徴です。

また、中田秀夫監督の『リング』シリーズと比較すると、『輪廻』は、ストーリーの複雑さで勝ります。『リング』は、シンプルなストーリー構成で、貞子のビジュアル的な恐怖がメインですが、『輪廻』は、過去の記憶と現在が複雑に絡み合い、観る者を飽きさせません。

メリット・デメリット

メリット

  • 複雑なストーリーで、観終わった後も考察を楽しめる
  • 豪華キャストの演技が見応えがある
  • 清水崇監督ならではの恐怖演出を堪能できる

デメリット

  • グロテスクな描写が含まれている
  • ストーリーが複雑で、理解に時間がかかる場合がある
  • 人によっては、後味が悪いと感じるかもしれない

こんな人にオススメ

  • Jホラーが好きな人
  • 複雑なストーリーの映画が好きな人
  • 清水崇監督の作品が好きな人
  • 過去の記憶や輪廻転生に興味がある人

まとめ

『輪廻』は、過去の惨劇が現代に蘇るという、Jホラーらしいテーマを扱った作品です。清水崇監督ならではの演出と、豪華キャストの演技によって、観る者を恐怖のどん底に突き落とします。ホラー映画好きなら一度は観ておくべき作品と言えるでしょう。