長唄の世界へ誘う一枚「邦楽舞踊シリーズ 長唄 外記猿/春秋」レビュー
長唄の魅力にどっぷり浸りたい。そんなあなたにおすすめしたいのが「邦楽舞踊シリーズ 長唄 外記猿/春秋」です。伝統芸能の世界を気軽に体験できるこのCDについて、実際に聴いてみた感想を交えながらご紹介します。
長唄とは?
長唄は、歌舞伎舞踊の伴奏音楽として発展した日本の伝統音楽です。三味線、唄、囃子(太鼓、笛など)で構成され、物語性豊かな歌詞と、時に勇壮、時に繊細なメロディーが特徴です。
「邦楽舞踊シリーズ 長唄 外記猿/春秋」の魅力
このCDには、「外記猿」と「春秋」という2つの代表的な長唄が収録されています。
- 外記猿: 江戸時代に活躍した猿廻しの様子をコミカルに描いた曲。軽快な三味線の音色と、ユーモラスな歌詞が楽しめます。
- 春秋: 春の華やかさ、秋の寂しさを対比的に描いた曲。四季折々の情景が目に浮かぶような、美しいメロディーが印象的です。
どちらの曲も、長唄の持つ多様な魅力を堪能できるでしょう。
豪華演奏陣による本格的な演奏
芳村五郎治、杵屋栄次郎など、長唄界を代表する演奏家たちが参加しており、その演奏はまさに圧巻。各楽器の音色が鮮やかに響き合い、長唄の世界へと深く引き込まれます。
歌舞伎ファンにもおすすめ
歌舞伎がお好きな方なら、長唄の知識を深めることで、より歌舞伎鑑賞が楽しめるはずです。特に「外記猿」は、歌舞伎の演目としてもよく知られています。
実際に聴いてみた感想
普段、J-POPばかり聴いている私ですが、このCDを聴いて、長唄の奥深さに感動しました。特に「春秋」の繊細なメロディーは、何度聴いても心に染み渡ります。歌詞の内容がわからなくても、メロディーだけで情景が目に浮かぶような感覚になります。通勤時間に聴くと、心が落ち着き、穏やかな気持ちで一日をスタートできます。
類似商品との比較
長唄のCDは他にもありますが、このCDは、代表的な曲が2曲収録されているため、初めて長唄を聴く人にもおすすめです。例えば、キングレコードの「決定盤 長唄名曲集」といったCDもありますが、収録曲数が多いため、どれから聴けば良いか迷ってしまうかもしれません。
メリット・デメリット
メリット
- 長唄の代表的な2曲を気軽に楽しめる
- 豪華演奏陣による本格的な演奏
- 歌舞伎ファンにもおすすめ
デメリット
- 歌詞カードがないため、歌詞を知りたい場合は別途調べる必要がある
こんな人におすすめ
- 日本の伝統音楽に興味がある人
- 歌舞伎が好きな人
- 日々の生活に癒しを求めている人
まとめ
「邦楽舞踊シリーズ 長唄 外記猿/春秋」は、長唄の世界への扉を開く一枚です。伝統芸能に触れることで、新たな発見があるかもしれません。ぜひ、このCDを聴いて、粋な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。