映画『日本誕生』DVDレビュー：時代を超越する魅力

1959年に公開された東宝の特撮超大作『日本誕生』。日本神話をモチーフにした壮大なスケールと、三船敏郎をはじめとする豪華キャストの演技が光る作品です。DVDで改めて鑑賞したので、その魅力を余すところなくお伝えします。

三船敏郎

ストーリー

物語は、日本神話における国生みの時代から、ヤマトタケルの英雄譚までを描いています。天照大神の岩戸隠れ、スサノオのヤマタノオロチ退治、そしてヤマトタケルの活躍など、誰もが知る神話が迫力ある映像で展開されます。神話の世界を映像化したスケールの大きさに圧倒されます。

DVDの魅力

高画質・高音質での鑑賞

DVD化により、当時の映像が鮮やかに蘇ります。特撮シーンの迫力も、劇場公開当時を彷彿とさせる臨場感です。また、伊福部昭による音楽も高音質で楽しむことができ、作品の世界観をより深く堪能できます。

特典映像

DVDには、劇場予告編やスチールギャラリーなどの特典映像が収録されています。当時の貴重な資料を見ることができ、作品への理解がより深まります。

見どころ

三船敏郎の熱演

主演の三船敏郎は、ヤマトタケル役を見事に演じきっています。その力強い演技は、観る者を惹きつけます。また、司葉子、香川京子、鶴田浩二など、豪華キャストの演技も見逃せません。

伊福部昭の音楽

伊福部昭による音楽は、作品の壮大なスケールを見事に表現しています。特に、メインテーマは、一度聴いたら忘れられないほどの印象的なメロディです。

特撮技術

当時の特撮技術を駆使した映像は、今見ても十分に楽しめます。特に、ヤマタノオロチとの戦いは、迫力満点です。

他のDVD作品との比較

同じく東宝の特撮映画である「ゴジラ」シリーズと比較すると、『日本誕生』は神話を題材にしている点で大きく異なります。ゴジラは現代社会への警鐘を鳴らすメッセージ性を持っていますが、『日本誕生』は日本のルーツを探るロマンに溢れています。また、黒澤明監督の時代劇と比較すると、エンターテイメント性が高く、家族みんなで楽しめる作品です。