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『フィフス・ウェイブ』Blu-rayレビュー:クロエ・グレース・モレッツ主演、容赦なき侵略SFの魅力と限界点

『フィフス・ウェイブ』Blu-ray レビュー:人類滅亡へのカウントダウン、少女の決意と葛藤

クロエ・グレース・モレッツ主演のSFサバイバルアクション『フィフス・ウェイブ』。突如地球を襲った異星体の侵略によって、人類滅亡の危機に瀕した世界を舞台に、生き残りをかけた少女キャシーの戦いを描きます。Blu-ray版で改めて鑑賞し、その魅力と気になる点について掘り下げてレビューします。

ストーリーとあらすじ

突如として地球に襲来した異星体「アザーズ」。彼らは、電磁パルス攻撃、巨大地震、ウィルス感染など、段階的な攻撃(ウェイブ)によって人類を滅亡へと追い込んでいきます。第5の波が迫る中、家族と離れ離れになった少女キャシーは、弟を救うため、そして人類の未来を守るために、過酷な戦いに身を投じていく…というのが大まかなあらすじです。

Blu-ray版の画質と音質

Blu-ray版の画質は非常にクリアで、崩壊した都市の荒廃した様子や、登場人物たちの表情まで鮮明に映し出されます。特に、夜間のシーンや特殊効果を多用したシーンでは、その美しさが際立ちます。 音質も同様に、臨場感あふれる5.1chサラウンドで、アザーズの攻撃や銃撃戦の迫力を体感できます。重低音が響き渡り、没入感を高めてくれます。

良かった点

  • クロエ・グレース・モレッツの演技: 主人公キャシーを演じるクロエ・グレース・モレッツの演技が素晴らしい。普通の少女から、生き残るために戦う強い女性へと成長していく過程を、繊細かつ力強く表現しています。彼女の表情や仕草から、キャシーの恐怖や悲しみ、そして決意が伝わってきます。
  • 緊迫感のあるストーリー: 次々と襲い来る脅威、そして裏切りと陰謀が渦巻くストーリー展開は、観る者を飽きさせません。特に、誰が敵で誰が味方か分からない状況は、常に緊張感を生み出しています。
  • 映像美: 崩壊した都市や、アザーズの攻撃など、映像表現が見事です。特に、第1の波である電磁パルス攻撃によって都市が破壊されるシーンは、圧巻です。

気になった点

  • ストーリーの展開の粗さ: 原作小説を基にしているため、ストーリーがやや駆け足気味で、説明不足な部分も見られます。特に、後半の展開は、やや強引に感じられるかもしれません。
  • キャラクター描写の薄さ: キャシー以外のキャラクター描写がやや薄く、感情移入しにくい部分があります。特に、主要な登場人物であるエヴァンやベンといったキャラクターは、もう少し掘り下げて欲しかったところです。

他のSF作品との比較

同じく人類滅亡後の世界を描いた作品として、『ハンガー・ゲーム』や『ダイバージェント』などが挙げられます。『フィフス・ウェイブ』は、これらの作品と比較して、よりSF要素が強く、侵略者の正体や目的などが謎に包まれている点が特徴です。また、主人公が少女であるという点も共通していますが、『フィフス・ウェイブ』のキャシーは、より孤独で、誰にも頼ることができない状況に置かれています。

『フィフス・ウェイブ』は、SFアクション映画としては面白い作品ですが、ストーリー展開やキャラクター描写には、改善の余地があると感じました。しかし、クロエ・グレース・モレッツの演技や映像美は素晴らしく、見応えがあります。

まとめ

『フィフス・ウェイブ』は、人類滅亡の危機を描いたSFサバイバルアクションです。クロエ・グレース・モレッツの演技、緊迫感のあるストーリー、そして映像美は、観る者を魅了します。しかし、ストーリーの展開の粗さやキャラクター描写の薄さなど、気になる点もいくつかあります。SF映画ファン、そしてクロエ・グレース・モレッツのファンには、おすすめできる作品です。