はじめに:R36Sとの出会い、そして期待
「あの頃」夢中になったドット絵のRPGや、白熱した対戦格闘ゲーム。そんな懐かしのゲームを、いつでもどこでも手軽にプレイしたい!そう思い続けていた私が出会ったのが、このR36Sレトロハンドヘルドゲーム機です。
正直なところ、この価格帯でどれほどの体験ができるのか、半信半疑な部分もありました。しかし、届いて電源を入れた瞬間、その疑念は確信に変わりました。これは単なるレトロゲーム機ではありません。現代のライフスタイルに溶け込む、まさに「手のひらのゲームセンター」だったのです。
まずは、この素晴らしい体験をもたらしてくれるR36Sをチェックしてみてください。
R36S、手のひらの中のタイムカプセル
鮮やかな画面と直感的な操作性
R36Sの最大の魅力の一つは、そのディスプレイと操作性にあると私は感じました。3.5インチIPS全視野角スクリーンは、レトロゲームのドット絵を驚くほど鮮やかに映し出します。解像度640x480というスペックは、当時のゲームをプレイする上でジャギーも気にならず、むしろその温かみのあるグラフィックを最大限に引き出してくれます。ゼロ距離OCAフルラミネーションスクリーンのおかげか、反射も少なく、屋外でも比較的見やすいのは嬉しい誤算でした。
そして、操作感も抜群です。デュアル3Dジョイスティックは滑らかに動き、L/Rボタンはリアスプリングと湾曲したグリップデザインが指に吸い付くような感覚です。特に格闘ゲームをプレイした際、複雑なコマンド入力もストレスなく行え、まるで昔使い込んだコントローラーのような安心感がありました。十字キーとジョイスティックの最適な組み合わせを選べるため、ゲームジャンルによって操作方法を切り替えられるのも高評価ポイントです。
豊富なゲームとシステム
EmuELEC-Linuxオープンソースシステムを搭載しているため、多種多様なエミュレータに対応しています。私の手持ちのゲームROMをいくつか試したところ、SNES、GBA、PS1といった世代のゲームは非常にスムーズに動作しました。特に大型2Dゲームの読み込み速度やフレームレートは安定しており、快適に遊べます。一部の3Dゲームも動くとのことですが、そこはさすがに限界を感じる場面もありましたが、それでも価格を考えれば十分すぎる性能です。
対応エミュレータの一例(私の検証より)
エミュレータ | 動作状況 |
---|---|
NES | 非常に快適 |
SNES | 非常に快適 |
Game Boy | 非常に快適 |
GBA | 非常に快適 |
PS1 | 快適 |
N64 | 一部重い場合あり |
PSP | 一部重い場合あり |
レトロゲーム体験をアップグレードする機能たち
長時間プレイを支えるバッテリー
3200mAHの大容量バッテリーは、公称で最大5~6時間の連続プレイが可能とされています。実際に使ってみたところ、画面の明るさやプレイするゲームによって多少変動はするものの、通勤電車の中やちょっとした休憩時間など、日常的に使う分には充電を気にせず遊べる持続力でした。双方向保護充電・放電モードというのも安心感に繋がりますね。
家族や友人と盛り上がるOTGアダプター機能
個人的に最も感動したのは、強化されたOTGアダプターによる外部出力と2人プレイ機能です。本体をテレビに接続すれば、大画面で懐かしのゲームを皆で楽しめます。さらに、別途USBジョイスティックを接続すれば、家族や友人と一緒に協力プレイや対戦も可能です。これはまさに、リビングがそのままゲームセンターになるような体験!休日には、子供たちと昔のゲームで盛り上がり、共通の話題が増えました。
競合機と比べてどう? R36Sを選ぶ理由
レトロハンドヘルドゲーム機市場には、Anbernic社のRG35XXやMiyoo Mini+といった有名どころがあります。これらの製品も非常に評価が高いのですが、R36Sは「価格と性能のバランス」において、非常に魅力的な選択肢だと感じました。
例えば、Anbernic RG35XXは安定した性能と高品質なビルドクオリティが魅力ですが、R36Sの方がより低価格でデュアル3Dジョイスティックを搭載している点が特徴です。Miyoo Mini+は携帯性に優れていますが、画面サイズやジョイスティックの有無でR36Sと差別化されています。
R36Sは、決して最高峰のスペックを持つわけではありませんが、一般的なレトロゲームを快適にプレイするには十分すぎる性能を持ちながら、手の届きやすい価格帯を実現しています。特に、OTGアダプターによる外部出力や2人プレイといった「皆で楽しめる機能」が標準で備わっている点は、競合機との大きな違いであり、R36Sを選ぶ強力な理由になると私は思います。費用対効果で考えると、R36Sは非常に高い満足度を提供してくれるでしょう。
実際に使ってみて感じたこと:メリット・デメリット
メリット
- 圧倒的なコストパフォーマンス: この価格でこれだけの機能と体験ができるのは驚きです。
- 操作性の良さ: デュアル3Dジョイスティックとしっかりしたボタンは、どんなゲームにも対応できます。
- 画面の見やすさ: IPSスクリーンは発色が良く、レトロゲームがより鮮明に楽しめます。
- マルチプレイ対応: OTGアダプターを使えば、友人や家族との思い出作りにも最適です。
- 携帯性: ポケットにも入るサイズ感で、どこへでも持ち運びたくなります。
デメリット
- ファームウェアの更新制限: 商品説明にもある通り、カスタムファームウェアは出荷時に更新されており、個人での更新は推奨されていません。玄人志向のユーザーには物足りないかもしれませんが、届いてすぐに遊びたい方にはむしろ手間が省けて良いでしょう。
- 一部3Dゲームの限界: 最新の3Dゲームや一部重いタイトルは、動作が不安定になることがあります。あくまでレトロゲーム機として割り切って使うのが賢明です。
- 初期設定のハードル(人によっては): オープンソースシステムゆえ、ゲームROMの追加などは多少の知識が必要になる場合があります(プリインストールのゲームで遊ぶ分には問題ありません)。
まとめ:R36Sはこんな人におすすめ!
R36Sレトロハンドヘルドゲーム機は、以下のような方に心からおすすめしたい製品です。
- 手軽にレトロゲームを楽しみたい方
- 通勤・通学中や旅行先でゲームをしたい方
- 友人や家族と懐かしいゲームで盛り上がりたい方
- 高価なゲーム機には手が出ないが、十分な性能を求める方
- 昔のゲームをもう一度体験したい、大人になったゲーマーたち
私自身、R36Sが届いてからというもの、隙間時間を見つけてはプレイする日々が続いています。あの頃の興奮と、現代的な遊び方が融合したこの体験は、まさに「時間泥棒」。ぜひあなたも、R36Sで「あの頃」と「今」の感動を同時に味わってみてください。