『アーネスト・エバンス COLLECTION特装版』で味わう、あの頃の”絶望と歓喜”
「レトロゲームの復刻」と聞くと、心が躍るゲーマーは少なくないはずです。今回ご紹介するのは、かつて多くのプレイヤーを熱狂させ、そして”絶望”させた伝説のアクションゲーム『アーネスト・エバンス』が、ついに現代に蘇る『アーネスト・エバンス COLLECTION特装版』です。ウルフチームが手掛けた美少女アクション3部作の一つであり、その高難度ぶりは今も語り草。PS5でどのように生まれ変わったのか、その魅力と特装版ならではの特典、そして現代のゲームと比較した感想を、私自身の体験を交えながら深掘りしていきます。
あの頃の興奮をもう一度、あるいは初めての挑戦をしたい方は、ぜひこちらをチェックしてみてください。
時を超えて蘇る、神話と高難度アクションの伝説
ウルフチームという名前を聞いて、「ヴァリス」シリーズを思い出す方も多いでしょう。しかし、彼らが世に送り出した名作はそれだけではありません。今回復刻される『アーネスト・エバンス』は、まさに「ヴァリスに続く、美少女アクションゲーム3部作」の一つとして、当時から異彩を放っていました。神話的な世界観を舞台に、スピード感あふれるアクションと、多回転するキャラクターグラフィック、そしてベルトスクロールアクションという要素が融合した本作は、当時のゲーマーに強烈なインパクトを与えました。
私が初めてこのゲームに触れた時、まず驚いたのはそのグラフィックの滑らかさでした。キャラクターが縦横無尽に回転する様は、当時のハードウェアでよくここまで表現できたな、と感嘆したものです。そして、すぐに直面するのが容赦ない難易度。敵の配置、トラップ、ボスの攻撃パターン、どれもがプレイヤーの操作スキルを極限まで要求してきます。まさに「高難度アクション」という言葉がぴったりで、何度もコントローラーを投げ出したくなったものです(笑)。しかし、その分、ステージをクリアした時の達成感は格別で、それがこのゲームの大きな魅力でした。
現代のプレイヤーも安心!進化した快適機能に感動
「高難度」と聞くと、現代のプレイヤーの中には尻込みする方もいるかもしれません。しかしご安心ください、本作には現代のゲーマーにとって非常に嬉しい機能が搭載されています。それが「巻き戻し」機能です。
巻き戻し機能がもたらすゲーム体験の変化
機能名 | 効果 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
巻き戻し | 任意の地点まで時間を巻き戻せる | 難所を何度も練習できる、ストレス軽減、クリアへのモチベーション維持 | 難易度が低下する可能性、当時のプレイ感覚とは異なる |
この機能のおかげで、当時の私を苦しめたあの即死トラップや、どうしても避けられなかったボスの攻撃も、安心して挑戦できるようになりました。失敗してもすぐにやり直せるので、純粋にゲームプレイに集中し、少しずつ攻略の糸口を見つけていくことができます。これは、単なる移植ではなく、現代のプレイヤーに向けた「優しさ」だと感じました。レトロゲーム復刻版には必須の機能ではないでしょうか。
コレクター心をくすぐる特装版とAmazon限定特典の魅力
『アーネスト・エバンス COLLECTION特装版』は、ゲーム本編だけでなく、ファンにはたまらない豪華な同梱物が満載です。私もコレクターアイテムには目がありませんので、この内容には期待が高まります。
- オリジナルサウンドトラック: あの名曲の数々を、いつでもどこでも楽しめます。ゲームの世界観を彩るBGMは、今聴いても色褪せません。
- アクリルブロック: 美麗なキービジュアルが施されたアクリルブロックは、デスクの飾りにも最適。眺めているだけで当時の思い出が蘇ります。
- ピンズ: コレクションアイテムとして人気のピンズ。さりげなく身につけて、ファンであることをアピールできますね。
- 【Amazon.co.jp限定】PC用壁紙: Amazonで購入すると、さらに限定のPC用壁紙が手に入るとのこと。PCのデスクトップをアーネスト・エバンスの世界で彩れるのは、オンラインならではの特典です。
これらのアイテムは、単にゲームをプレイするだけでなく、作品の世界観をより深く楽しむためのもの。ファンとしては、これらを手に取る喜びもひとしおです。
他のレトロゲーム復刻版との比較、そして「アーネスト」が光る理由
近年、セガの「メガドライブミニ」や「アストロシティミニ」といったコンソール型復刻機から、KAIZUKAの「ヴァリスコレクション」のような特定のシリーズをまとめたタイトルまで、様々なレトロゲームの復刻版が登場しています。
これらの多くは、多数のタイトルを一度に楽しめるのが魅力ですが、『アーネスト・エバンス COLLECTION』は、特定の「ウルフチーム美少女アクション3部作」に焦点を絞り、さらに現代的な快適機能を加えている点で差別化されています。特にKAIZUKAからリリースされた『ヴァリスコレクション』と比較すると、本作はウルフチーム作品の系譜を継ぐタイトルとして、同様の熱量とこだわりを持って復刻されていることが伺えます。
単なるエミュレーターの集合体ではなく、それぞれの作品に深い愛情と敬意が払われ、現代のプレイヤーでも楽しめるよう調整されている点が、これらの復刻版の大きな魅力です。他の復刻版が「お祭り」だとすれば、『アーネスト・エバンス COLLECTION』は「珠玉の一作をじっくり味わう」といった感覚に近いでしょう。特に「高難度アクション」という明確なジャンルに特化しているため、コアなアクションゲームファンにはより深く響くのではないでしょうか。
正直レビュー!メリット・デメリット
実際に『アーネスト・エバンス COLLECTION特装版』を手に取ることを想定して、メリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
- 当時の熱気を現代に: ウルフチームが作り上げた独特の世界観とアクションを、現代のハードで快適に体験できます。当時のプレイヤーは懐かしさに浸り、新規のプレイヤーは新たな発見があるでしょう。
- 高難度アクションの達成感: 「巻き戻し」機能があるとはいえ、基本となるゲームの難易度は健在。何度も挑戦し、自分の腕でステージを突破する喜びは、現代のゲームではなかなか味わえないものです。
- 特装版のコレクター価値: サウンドトラックやアクリルブロックなど、ファン垂涎のアイテムは、所有欲を満たしてくれます。ゲームをプレイするだけでなく、グッズとしても楽しめるのは特装版ならではです。
デメリット
- レトロゲーム特有のクセ: 現代のゲームに慣れていると、操作感やグラフィック表現に戸惑うかもしれません。慣れるまでに時間がかかる可能性もあります。
- 人を選ぶ高難度: 「巻き戻し」機能があっても、根本的な難易度は高めです。サクサク進めたい方や、アクションゲームが苦手な方には、少し敷居が高いと感じるかもしれません。
- グラフィックが現代的ではない点: 当時の技術の粋を集めたグラフィックとはいえ、現代の美麗なグラフィックと比べると見劣りするのは否めません。しかし、これは「味」として楽しめるかどうか、という問題でもあります。
まとめ
『アーネスト・エバンス COLLECTION特装版』は、ウルフチームが世に送り出した伝説の高難度アクションゲームを、現代に蘇らせた意欲作です。当時の熱気を知るベテランゲーマーはもちろん、「ヴァリス」シリーズでウルフチームを知った方、そして高難度アクションに挑戦したい新規プレイヤーにとっても、かけがえのない体験となるでしょう。
特に、私のように高難度アクションに燃えるゲーマーにとっては、過去の”絶望”を”歓喜”に変える「巻き戻し」機能はまさに神機能。特装版のコレクターアイテムも加わり、単なる復刻にとどまらない、充実したパッケージだと感じました。ぜひ、この機会に『アーネスト・エバンス』の奥深い世界に触れてみてください。