『トップ・シークレット』:伝説のカルトコメディは今も面白い?
80年代を代表するコメディ映画『トップ・シークレット』。当時、その斬新なギャグとパロディで多くの観客を笑わせました。主演は若き日のヴァル・キルマー。エルビスを彷彿とさせるロックスターを演じ、シリアスな演技とのギャップがまた面白い!
今回は、そんな『トップ・シークレット』のDVDを実際に鑑賞して、今見ても本当に面白いのか、徹底的にレビューしていきます。
あらすじ
アメリカ人ロックスターのニック・リバーズは、東ドイツ(当時)で開催される音楽祭に出演するため招待されます。しかし、そこは東ドイツ政府が西側諸国を混乱させるための陰謀が渦巻く場所だった!レジスタンスのヒロイン、ヒラリーと出会ったニックは、陰謀を阻止するために活躍することになるが…。
…という、ストーリー自体はあってないようなもの。とにかく、全編にわたってナンセンスギャグとパロディが炸裂します。
『トップ・シークレット』のここが面白い!
怒涛のパロディ
この映画の最大の魅力は、何と言ってもパロディの嵐!『ブルース・ブラザーズ』、『007』シリーズ、『ウエスト・サイド物語』など、様々な名作映画のシーンが、これでもかというほどにパロディされています。元ネタを知っていると、さらに笑えること間違いなし。
シュールなギャグ
ストーリー展開は予測不可能。突然始まるミュージカルシーン、ありえない物理法則、意味不明な会話など、シュールなギャグが満載です。真面目な顔でバカバカしいことをやるからこそ、面白さが際立ちます。
ヴァル・キルマーの怪演
二枚目俳優であるヴァル・キルマーが、コミカルな演技を披露しているのも見どころ。シリアスな演技とのギャップが、笑いを誘います。歌も上手い!
個人的な感想
初めて『トップ・シークレット』を観たのは小学生の頃。当時、親に連れられて映画館に行きました。子供心にも、そのバカバカしさが強烈に印象に残っています。大人になってから改めて観ても、やっぱり面白い!色褪せない魅力があります。
ただ、現代のコメディに慣れている人には、少し古臭く感じるかもしれません。下ネタや暴力的な表現も含まれているので、苦手な方は注意が必要です。
競合作品との比較
80年代のコメディ映画といえば、『フライングハイ』や『裸の銃を持つ男』シリーズが有名です。これらの作品もパロディやナンセンスギャグが満載ですが、『トップ・シークレット』は、さらにシュールで実験的な作風と言えるでしょう。
『フライングハイ』は、パニック映画のパロディで、シチュエーションコメディとしての完成度が高いです。『裸の銃を持つ男』は、ドタバタアクションコメディで、より万人受けする作品と言えるでしょう。
『トップ・シークレット』は、これらの作品に比べると、少しマニアックかもしれません。しかし、その独特な世界観にハマれば、病みつきになること間違いなしです。
メリット・デメリット
メリット
- とにかく笑える!
- ヴァル・キルマーの怪演
- 色褪せない魅力
デメリット
- 古臭く感じる人もいるかも
- 下ネタや暴力的な表現が含まれる
- 人を選ぶ作風
まとめ
『トップ・シークレット』は、80年代を代表するカルトコメディ。パロディ、シュールなギャグ、ヴァル・キルマーの怪演など、見どころ満載です。現代のコメディに慣れている人には、少し古臭く感じるかもしれませんが、その独特な世界観にハマれば、病みつきになること間違いなし!
「最近、何も笑ってないな…」というあなたに、ぜひおすすめしたい一本です。