AI囲碁 Version 20:囲碁AIはどこまで強くなった?アマチュア有段者が徹底レビュー
最近、めっきり囲碁を打つ機会が減ってしまった私ですが、ふと「最新の囲碁AIってどれくらい強いんだろう?」と思い立ち、イーフロンティアの「AI囲碁 Version 20 Windows 10対応版」を試してみました。
かつて囲碁を嗜んでいた者として、その実力を確かめるべく、実際に打ち込んでみた感想をレビューします。
購入のきっかけ
きっかけは単純で、暇つぶしです。以前は囲碁教室に通ったり、ネット対局をしたりしていたのですが、最近は忙しくてなかなか時間が取れません。しかし、頭の体操にはなるし、たまには囲碁を打ちたいなと思っていたところ、Amazonでこのソフトを見つけました。
AI囲碁 Version 20とは?
イーフロンティアから発売されている、Windows PC用の囲碁ソフトです。
- 特徴
- 思考ルーチンによる高い棋力
- 対局中の棋力レベル変更や「待った」機能
- リアルタイム地合表示、形勢グラフ機能
- 定石・布石ヒント、次の一手ヒント
- ネットワーク対局
一昔前の囲碁ソフトと違い、AI思考ルーチンが搭載されているため、かなり強いと謳われています。
実際に使ってみた感想
インストール・起動
インストールは非常に簡単でした。CD-ROMをドライブに入れ、指示に従うだけで完了します。起動もスムーズで、すぐにでも対局を始めることができました。
インターフェース
インターフェースはシンプルで分かりやすく、初心者でもすぐに操作に慣れることができるでしょう。石の配置や盤面の拡大縮小も簡単に行えます。
AIの強さ
一番気になるAIの強さですが、これは想像以上でした。私はアマチュア有段者程度の腕前ですが、Version 20の初期設定の強さでも、なかなか勝つことができません。序盤の布石から中盤のヨセまで、スキがなく、少しでもミスをするとすぐに形勢が悪くなってしまいます。
棋力レベルは細かく調整できるので、初心者から上級者まで、自分のレベルに合った対局を楽しむことができます。また、「待った」機能やヒント機能も搭載されているので、囲碁の勉強にも役立ちます。
検討機能
対局後には、検討機能を使って棋譜を振り返ることができます。AIが最善手を示してくれるので、自分の悪かった点や改善点を見つけることができます。これは、棋力向上を目指す上で非常に役立ちます。
ネットワーク対局
ネットワーク対局機能を使えば、全国のユーザーと対局することができます。他のプレイヤーとの対戦は、AIとの対局とは違った面白さがあります。
他の囲碁ソフトとの比較
有名な囲碁ソフトとしては、株式会社マグノリアの「最強の囲碁」シリーズがあります。AI囲碁 Version 20と比較すると、グラフィックの綺麗さや演出面では「最強の囲碁」の方が優れているかもしれません。しかし、AIの思考ルーチンに関しては、Version 20の方が優れていると感じました。特に、終盤のヨセの正確さは、Version 20の方が上だと思います。
メリット・デメリット
メリット
- 非常に高いAI棋力
- 棋力レベル調整機能
- 検討機能
- ネットワーク対局
- 初心者でも使いやすいインターフェース
デメリット
- グラフィックが少し古臭い
- 石の音が少し安っぽい
どんな人におすすめ?
まとめ
「AI囲碁 Version 20」は、非常に高いAI棋力を持ち、囲碁ファンなら間違いなく楽しめるソフトです。グラフィック面では少し不満が残りますが、AIの強さや機能面では非常に優れています。囲碁AIと真剣勝負をしたい方、棋力向上を目指している方には、ぜひおすすめしたい一本です。