『17歳のカルテ』VHSで振り返る青春の痛みと希望

ウィノナ・ライダー主演、アンジェリーナ・ジョリーがアカデミー助演女優賞を受賞した名作『17歳のカルテ』。精神科病院を舞台に、多感な17歳の少女の心の葛藤と成長を描いた作品です。今回、VHS版を鑑賞し、改めてこの作品の魅力に浸りました。

ストーリーの概要は以下の通りです。 1960年代のアメリカ。自殺未遂で精神科病院に入院した17歳のスザンナ。そこで出会う個性的な少女たちとの交流を通して、自分自身と向き合い、成長していく姿を描きます。

VHSで感じるレトロな雰囲気

DVDやブルーレイと違い、VHSならではの画質の粗さやノイズが、作品の持つ時代感をより一層引き立てています。特に、1960年代のアメリカの雰囲気を出すには、VHSの質感がぴったりだと感じました。

なんといっても、アンジェリーナ・ジョリー演じるリサの存在感が圧倒的です。奔放でカリスマ性にあふれるリサは、スザンナだけでなく、観る者をも魅了します。彼女の演技は、アカデミー賞受賞も納得の迫力です。

『17歳のカルテ』は、単なる青春映画ではありません。精神疾患、アイデンティティの確立、友情、そして自分自身との向き合い方など、普遍的なテーマを扱っています。特に、多感な時期を過ごす10代の若者にとっては、共感できる部分が多いのではないでしょうか。

精神病院を舞台にした映画は数多くありますが、『17歳のカルテ』は、登場人物たちの心の描写に重点を置いている点が特徴です。例えば、同じく精神病院を舞台にした『カッコーの巣の上で』は、病院の管理体制や社会批判がテーマとなっていますが、『17歳のカルテ』は、あくまでも少女たちの内面に焦点を当てています。

『17歳のカルテ』は、アンジェリーナ・ジョリーの演技、心に響くテーマ、そしてVHSならではのレトロな雰囲気を楽しめる作品です。多感な時期に観ることで、何かを感じ、考えるきっかけになるかもしれません。ぜひ、一度ご覧になってみてください。