PSVR『ウォーキング・デッド: セインツ & シナーズ』完全版レビュー:ゾンビ世界で生き残る恐怖と興奮
PSVR専用ソフト『The Walking Dead: Saints & Sinners - Complete Edition VR』は、人気コミック・ドラマシリーズ「ウォーキング・デッド」の世界を舞台にしたVRアクションアドベンチャーゲームです。今回は、実際にプレイした感想を交えながら、その魅力と注意点をお伝えします。
ストーリーと世界観
物語は、ゾンビが蔓延る終末世界のアメリカ、ニューオーリンズが舞台。プレイヤーは「観光客」と呼ばれる生存者となり、物資を求めて危険な街を探索します。他の生存者グループとの抗争や、ゾンビとの戦闘を繰り広げながら、生き残るための決断を迫られます。
VRで再現されたニューオーリンズは、荒廃した街並みや湿地帯など、原作の世界観を忠実に再現。没入感が高く、まるで自分が本当にゾンビの世界にいるかのような感覚を味わえます。昼夜のサイクルや天候の変化も存在し、ゲームの難易度や雰囲気を大きく左右します。
ゲームシステム
本作は、VR空間で自由に動き回り、武器やアイテムを収集しながら進めていく、オープンワールド型のアクションアドベンチャーゲームです。ゾンビとの戦闘は、近接武器や銃器を使用。VRならではの直感的な操作で、リアルな戦闘を楽しめます。
- クラフト要素: 収集したアイテムを組み合わせて、新しい武器やアイテムを作成できます。包帯や食料など、生存に必要な物資を自分で作り出すことが重要です。
- ステルス要素: ゾンビは音に敏感なため、物音を立てずに隠れて移動することも重要です。暗闇に身を潜め、ゾンビの背後から忍び寄って倒すことも可能です。
- 選択肢: 物語を進める中で、様々な選択肢が登場します。プレイヤーの選択によって、物語の展開や登場人物の運命が変化します。時には、倫理的に難しい決断を迫られることもあります。
他のVRゾンビゲームとの違い
VRゾンビゲームとして有名なものに『Arizona Sunshine』がありますが、本作『ウォーキング・デッド: セインツ & シナーズ』は、よりストーリーとキャラクターに重点が置かれています。戦闘だけでなく、他の生存者との交流や、倫理的な選択を通して、より深く「ウォーキング・デッド」の世界を体験できます。
また、物理演算に基づいたリアルな戦闘システムも特徴です。ゾンビの頭をナイフで刺したり、鈍器で殴り倒したりする感触は、他のVRゲームでは味わえない没入感があります。
良かった点
- 原作の世界観を忠実に再現した、没入感の高いVR体験
- 物理演算に基づいた、リアルな戦闘システム
- 選択肢によって変化する、奥深いストーリー
- 豊富な武器やアイテム、クラフト要素
注意点
個人的な感想
私も実際にプレイしてみましたが、VRで体験するゾンビの世界は、想像以上に恐ろしく、そしてスリリングでした。特に、暗闇の中でゾンビに囲まれた時の絶望感は、他のゲームでは味わえないものでした。ストーリーも良くできており、キャラクターに感情移入しながらプレイできました。
ただ、VR酔いしやすい体質なので、長時間プレイすると少し気分が悪くなりました。酔い止めを服用したり、休憩を挟んだりしながらプレイすることをおすすめします。
まとめ
『The Walking Dead: Saints & Sinners - Complete Edition VR』は、「ウォーキング・デッド」ファンはもちろん、VRゲーム好きにもおすすめできる作品です。ゾンビの世界で生き残る恐怖と興奮を、ぜひ体験してみてください。