『ファー クライ 2』Xbox360版レビュー:自由と引き換えに失うもの
オープンワールドFPSの金字塔、『ファー クライ』シリーズ。その中でも異彩を放つ『ファー クライ 2』。広大なアフリカを舞台に、武器商人として生き残るための戦いが繰り広げられます。
今作の魅力は、何と言ってもその自由度の高さ。ミッションの進め方、移動手段、武器の選択、全てがプレイヤーに委ねられています。
舞台は広大なアフリカ
本作の舞台となるのは、内戦状態にあるアフリカの国。サバンナ、ジャングル、砂漠など、多様な地形が広がっており、その広さは圧巻です。車やハンググライダーを使って自由に移動できますが、道中には敵対勢力や野生動物が待ち構えており、常に危険と隣り合わせです。
リアルを追求したゲームシステム
『ファー クライ 2』は、リアリティを追求したゲームシステムが特徴です。例えば、武器は使い続けると劣化し、最終的には故障してしまいます。また、主人公自身もマラリアに感染しており、定期的に薬を服用する必要があります。これらの要素が、サバイバル感を高めています。
他のFPSとの違い
同時期のFPSである『Call of Duty』シリーズや『Halo』シリーズと比較すると、その違いは明らかです。
ゲームタイトル | 特徴 | 自由度 | ストーリー | 快適さ |
---|---|---|---|---|
ファー クライ 2 | 広大なオープンワールド、武器の劣化、マラリア | 非常に高い | やや薄い | 低い |
Call of Duty | 映画のような演出、ストーリー重視 | 低い | 濃密 | 高い |
Halo | SF要素、洗練されたゲームシステム | 普通 | 普通 | 高い |
『CoD』や『Halo』が、決められたレールの上を進むのに対し、『ファー クライ 2』は、自分で道を開拓していく楽しさがあります。しかし、その自由度の高さゆえに、快適さやストーリー性は犠牲になっている部分もあります。
ストーリー
主人公は、武器商人「ジャッカル」を暗殺するためにアフリカに派遣されます。しかし、到着早々にマラリアに感染し、武器も奪われてしまいます。生き残るためには、現地の勢力と協力し、ジャッカルの居場所を突き止めなければなりません。
ストーリー自体はシンプルなものの、個性的なキャラクターや、内戦の悲惨さを描いた描写など、見どころは満載です。
プレイして感じたメリット・デメリット
メリット
- 圧倒的な自由度
- リアルなゲームシステム
- 広大なアフリカの景観
デメリット
- 武器の劣化が激しい
- マラリアが面倒
- ロード時間が長い
個人的には、武器の劣化とマラリアが少しストレスに感じました。特に、武器がすぐに故障してしまうため、常に新しい武器を探す必要があります。また、マラリアの発作が頻繁に起こるため、戦闘中に動けなくなってしまうこともありました。
まとめ
『ファー クライ 2』は、自由度の高いFPSを求める人におすすめです。広大なアフリカを舞台に、自分だけの戦いを繰り広げることができます。ただし、リアリティを追求したゲームシステムゆえに、快適さやストーリー性は犠牲になっている部分もあります。これらの点を理解した上でプレイすれば、きっと楽しめるはずです。