ただのゲームじゃない!【PS4】マーベルアイアンマン VRで僕がトニー・スタークになれた日
「もしも自分がアイアンマンになれたら……」そんな夢を一度は抱いたことがある方もいるのではないでしょうか? 少年時代からの憧れのヒーロー、トニー・スタークが操るあのアイアンマンスーツを身にまとい、空を自由に飛び回る──そんな夢のような体験が、PlayStation VRで現実のものとなるんです。
今回ご紹介するのは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売された「【PS4】マーベルアイアンマン VR」。PS VRと、別売りのPlayStation Moveモーションコントローラーが2本必須となる、究極の没入型アクションアドベンチャーゲームです。
僕がアイアンマンになった日:没入感と操作性
PS VRヘッドセットとMoveコントローラーを装着した瞬間、私はまさにトニー・スタークそのものになっていました。ゲームが始まると、そこはトニーの私邸ガレージ。目の前にはずらりと並んだアイアンマンスーツの数々が。実際に手を伸ばして、まるで触れるかのように操作できるインターフェースに、ただただ感動しました。まるで本当にガレージにいるかのような錯覚に陥り、思わずニヤけてしまったのを覚えています。
そして、最も感動したのは、Moveコントローラーを使った飛行と戦闘の操作です。両手に構えたMoveコントローラーは、まるでアイアンマンのリパルサー・レイそのもの。手のひらを前に突き出せば強力な光線が発射され、手のひらを下に向けたり、後ろに流したりすれば、空を自由に飛び回ることができます。
初めて空に飛び立った時の衝撃は忘れられません。目の前に広がる景色、そして自分の意志通りに動くスーツ。両手を前に出して加速し、急上昇、急降下、華麗なターン……。本当に自分の体で空を飛んでいるかのような、これまでにない自由度と疾走感に鳥肌が立ちました。リパルサー・レイを発射する際のコントローラーから伝わる振動と、視界に広がる光の演出は、まさに「これぞアイアンマン!」と叫びたくなるほどでした。
オリジナルストーリーの魅力:ハッカー「ゴースト」との戦い
本作は、ゲームオリジナルのストーリーが展開されます。トニー・スタークが兵器製造から引退し、アイアンマンとして悪と戦う技術開発に専念しているところから物語は始まります。しかし、彼の過去の遺産であるスターク・インダストリーズの武器を使いまわすハッカーであり反企業主義者でもある謎の存在「ゴースト」に攻撃されることに。ゴーストの目的、そしてトニーの過去とどう向き合うのか、手に汗握る展開が待っています。
ストーリーの随所にマーベルおなじみのキャラクターが登場するのもファンにはたまらないポイント。ペッパー・ポッツやニック・フューリーといったキャラクターとの会話は、まるで映画の中にいるかのような感覚を味わえます。ただのヒーロー活劇ではなく、トニーの内面に深く踏み込んだドラマが描かれており、彼の葛藤や成長を感じられる点も非常に魅力的でした。
空中でのドッグファイトは息をのむほどスリリングで、敵の攻撃を避けながらリパルサー・レイやユニビームを駆使して戦う爽快感は格別です。アイアンマンの能力を最大限に引き出し、空中を縦横無尽に飛び回りながら敵を撃破していく快感は、このゲームならではと言えるでしょう。
良かった点(メリット)
私が実際にプレイして感じた「【PS4】マーベルアイアンマン VR」の素晴らしい点をまとめました。
- 圧倒的な没入感と”なりきり”体験: PS VRとMoveコントローラーの組み合わせにより、本当にアイアンマンになったかのような体験ができます。ガレージでのスーツいじりから空中戦まで、細部にわたるこだわりが没入感を高めます。
- 直感的で爽快な操作性: Moveコントローラーを両腕に見立てて操作する感覚は、まさにトニー・スタークそのもの。直感的に飛行や攻撃ができ、慣れてくると自由自在に空を舞う爽快感は他では味わえません。
- アイアンマンの魅力を深掘りするオリジナルストーリー: 映画では描かれないトニーの新たな側面や、過去と向き合う姿が丁寧に描かれており、ファンならずとも引き込まれること間違いなしです。
- 多様な空中戦とカスタマイズ要素: 敵の種類に応じた戦略的な戦闘や、スーツのカスタマイズ要素も充実しており、自分だけのアイアンマンを作り上げる楽しみもあります。
気になる点(デメリット)
どんなに素晴らしいゲームにも、気になる点は存在するものです。公平なレビューのため、私が感じたデメリットも正直にお伝えします。
- VR酔いの可能性: 個人差はありますが、高速で動き回るためVR酔いしやすい方もいるかもしれません。私の場合は、最初は少し酔いましたが、短時間のプレイから始めて徐々に慣れることで解消できました。休憩を挟む、酔い止めを飲むなどの対策も有効です。
- Moveコントローラーのトラッキング精度: 基本的には良好ですが、稀に腕の向きとゲーム内のスーツの腕の向きがずれることがあります。その際は、腕を一度下げてリセットするなどの工夫が必要になる場面もありました。
- PS VRの解像度によるグラフィックの限界: 最新のPCVRヘッドセットやPSVR2と比較すると、グラフィックの細部が荒く見えることがあります。しかし、それでも十分に没入感を損なうことはありませんでした。
- プレイ空間の確保: 快適にプレイするためには、ある程度のスペースが必要です。特に手を大きく動かすため、周囲に物がないか確認してからプレイすることをおすすめします。
競合ゲームとの比較
PS VRには様々なゲームがありますが、「自分がヒーローになりきる」という体験に特化したゲームは意外と少ないのが現状です。例えば、同じPS VRで素晴らしいフライト体験ができる『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』のVRモードをプレイしたことがあります。
『エースコンバット7』のVRモードも、戦闘機に乗って空を飛び回るという点で非常に没入感が高いです。しかし、あちらはあくまで「戦闘機に乗るパイロット」の視点。一方、『マーベルアイアンマン VR』は、まさしく「自分がアイアンマンそのものになって空を飛び、手から光線を発する」という、キャラクターへのなりきり度が圧倒的に違います。
他のVRアクションゲーム、例えば『Beat Saber』のような体感型リズムゲームや、『Superhot VR』のような戦略的なシューティングゲームとも、体験の種類が大きく異なります。これらは身体を激しく動かしたり、パズルを解くように敵を倒したりする楽しさがありますが、『マーベルアイアンマン VR』は、そのすべてをひっくるめて「アイアンマンになる」という、唯一無二のコンセプトに特化しています。PlayStation VRというプラットフォームで、これほどまでに洗練されたヒーローなりきり体験ができるタイトルは、他に類を見ないでしょう。
こんな人におすすめ!
- アイアンマンやマーベル作品が大好きな人: 映画やコミックでは味わえない、究極の”なりきり”体験を求めているなら絶対におすすめです。
- VRゲームで究極の没入感を味わいたい人: これまでのゲームでは体験できなかった、新たな次元の没入感がここにあります。
- 空を飛ぶ夢を叶えたい人: 子供の頃に誰もが抱いたであろう「空を飛びたい」という夢が、このゲームで現実のものとなります。
- PS VRとPlayStation Moveコントローラーをすでに持っている人: すでに必要な機材をお持ちなら、すぐにでもこの素晴らしい世界に飛び込むことができます。
まとめ
『【PS4】マーベルアイアンマン VR』は、単なるゲームの枠を超え、あなたの”アイアンマンになりたい”という幼い頃からの夢を、手の届く現実に変えてくれる魔法のような体験です。VR酔いなどの注意点はあるものの、それを補って余りある感動と興奮が、このゲームには詰まっています。私自身、このゲームをプレイして以来、アイアンマンというヒーローがさらに大好きになりました。
アイアンマンのスーツを身にまとい、空を自由に飛び回り、悪と戦う──そんな夢のような体験を、あなたもぜひ味わってみてください。